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新旧小説とコミック・ゲームのレビュー。参考点数付。
by kyura130 カテゴリ
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バカって幸せ? 好きなように生きて誰も傷つけない。他人に気を使わないけど、無視したりもしない。人生を深く考えさせられるが、説教はしない。東京の巣鴨に住んでいるのに、なかなか会えない。でも、突然隣に座っていたりするバカ姉弟。実にキュートだ。 感動とはちょっと違う バカ姉弟は、東京・巣鴨に住む天真爛漫な幼児二人のシュールな日常を、ジンセイの含蓄たっぷりに描くギャグ漫画。ちょっと懐かしさを感じさせる画風に読めないストーリー、可愛いとも微妙に違う、この不思議な作風。一度読んだら誰もが忘れられ無くなると思います。5巻のラストは、何気なく感動させられるのですが、よく考えると何か違う。確かに心動かされたけど……感じているのは、憧れ!? それは自由 通常は4ページで1エピソードになっており、ほとんど4コママンガのノリ。何気なく、町の人たちが「あらバカ姉弟、元気?」なんて気軽に声をかけているのが素敵です。二人の両親は海外に居て家には不在ですが、お金はあるので飲み屋で豪遊し、高級ホテルに泊まる。でも、やたらと庶民的だったりもする。思うに、思ったとおりに生きられない大人たちは、この二人に真の「自由」を映しているのではないでしょうか。僕が感じたのも何ものにも縛られない二人に対する憧れのような気がします。 ネタは幅広い この作品、笑いのネタとなっているものが非常に幅広い。例えば、おねいが麗子微笑というギャグを披露するシーンがあるのですが、もとは大正生まれの洋画家・岸田劉生の作品で、強烈なインパクトがあります。僕もそういえば、美術の教科書で見たような気もします。他にもカモメのジョナサンや漫画「AKIRA」が出てきたり、元ネタを探るのも楽しいです。 二人のゆくえ 非常にイノセントな展開をする漫画ですが、全編に共通するあるサスペンスがあります。それは、「姉弟は両親に会えるか?」というものです。この両親は常に謎の人です。しかし、この5巻では衝撃の展開が。そこは読んでのお楽しみですが、実はこれで完結か? と思わされる展開なのです。ところが、ヤングマガジンでは連載が再開された模様! 続きが非常に気になりますが、とりあえず、皆さんもバカ姉弟に出会って幸せになってください。 <バカ姉弟(5)>AMAZON 読書ノート評価:85点 短評:僕の好きなエピソードは、怪しい訪問販売のお兄さんと海に行くエピソードと、バカ姉弟のお土産のヘルメットをかぶっているお爺さんお婆さんのシーン。「ぼのぼの」にも通じる不思議な魅力をぜひ。 紙から音楽が聴こえる前回紹介させて頂いた「麦ふみクーツェ」が音楽をテーマにした小説だったので、音楽つながりで、お気に入りの「神童」を紹介します。読んだのは4、5年前ですが、ストーリーなども今もはっきり憶えています。 「神童(全4巻)」は小学生でありながらピアノの天才である「うた」と音楽家を目指す(どちらかというと)冴えない男「ワオ」を中心に、二人の交流が大人の目線で描かれます。淡々とした視点でありながら、物語はスリリングで、時にコミカルに時に残酷に展開します。そのある意味突き放したスタイルが少女を主人公にした他の漫画とは一線を画していると思います。 また、紙面から音楽が聴こえる度合いは、今大人気の「のだめカンタービレ」以上と言っていいでしょう。うたやワオの心の揺れと結びついた演奏シーンは、感情が音符になって零れ落ちるようで息を呑むシーンも多数あります。特に、うたが世界に認められるシーンなど、観客の驚きがそのまま音と一緒に伝わってきます。 残念なのは、後半の展開が急ぎすぎているように感じること。結末はこれで納得できるのですが、もっともっと面白くできたはずなので、もう少し長く楽しませて欲しかったというのが僕の率直な感想です。逆に最初の方の野球のエピソードなんかは力が抜けていて凄く楽しいです。 「神童」は作品としての完成度も高く、キャラクターも魅力的なので、どんな方にもお薦めできる音楽コミックの傑作ではないでしょうか。 <神童(1)>AMAZON 読書ノート評価:85点 短評:この作者は結構ストレートに性も描く人で、他の作品も子どもが出産する漫画「コドモのコドモ」(14歳の母よりもっとしたの小学生!)や野獣として育てられた人間との交流を描く「トトの世界」など個性的です。この「神童」は映画にもなるとか。 なぜか心に残る作品本作品は、一部では人気を博している(らしい)メタルバンドを題材にしたギャグ漫画です。僕もラジオでどこかのバンドメンバーが薦めていたので読んでみました。題材的には、典型的な不良もの(不良タイプのキャラが巻き起こす現実とのギャップを楽しむ)+変身ものタイプで、少年漫画としては王道というか平凡というか、少年・青年誌の完成されたパターンが多数混じっているように思いました。 大筋は、本当はカヒミカリイのようなポップスをやりたい主人公がその分野では認められず、逆にやりたくないメタルでカリスマとなり、苦悩するストーリーです。なぜ、メタルをやるようになったかは一巻では語られていませんが、メイクを落とした現実の自分で失敗→メタルで大ウケというのが基本パターン。普段は大人しい少年が「SATUGAI!(殺害)」とシャウトする姿はかなり面白いです。 この漫画、人気の秘訣は意外に深い人物描写でしょうか。「やりたいこととやれることのギャップ」というのは、社会人になると多かれ少なかれ必ず味わうものですが、その辺が共感を呼んでいる気もします。また、単純にメタルメイクで歌う姿はある種の変身願望を満たし、現実を破壊するカタストロフィを感じることができます。 ただ、深いと言っても基本はギャグ漫画なので過剰な期待は禁物。メタル版のだめまでは行ってないです。また、シモネタも連発するので、嫌いな人は初めからダメでしょう。ただ、見かけほどキツくはないので、比較的広く受けるかな? と、思ったりもしてます。僕は結構好きですが……。 <デトロイト・メタル・シティ(1)>AMAZON 読書ノート評価:55点 短評:伝説のメタルバンドとのメタル・バトルの回が好きですね。ちょっと、「イッパツ危機娘」入ってますが(笑)。 ![]() 突発的な草創作シリーズ第2弾は、ポエム風不思議4コマ漫画「竜と散歩」です。鉛筆で書いた原画を取り込んで、Adobe Illustrator10でなぞって彩色してみました。 青空に雲がのんびりと浮かぶ涼しい世界で、ただ静かに暮らしている大きい竜のなんだかよく分からない日常……というのがコンセプトですが、それこそ良くわからない設定です。 「自分で読んでも面白いか?」と、聞かれると「これだけでは何とも言えないが、正直、面白くなさそう」などと思ってしまいますが、その辺が「草」という感じ? のんびり進めて生きたいです。 続きは「草小説KY」ページにて。お暇なら一度。 自分のギャグセンスのベース冗談を全く言わない人はいないと思いますが、駄洒落にしろ、若手芸人のネタにしろ、父親の影響にしろ、何かしらその人特有の冗談のパターンがあり、その元となったものもあるはずです。大抵、いくつかの「お笑いの素」が長い時間をかけて煮込まれ、その人特有の「下らない話」になっているのではないでしょうか。心底どうでもいい話ですが、この「パタリロ!」にこち亀(こちら葛飾区亀有公園前派出所)とドリフターズのコントの3つが僕のギャグセンスのベースです。はい。 「パタリロ!」は非常にベタなお笑いと、きちんと落ちのつくストーリー展開(特に初期は切れのある物語が多い)、そして、男性の同性愛が大胆に語られるという点が特徴で、西洋浮世絵風と呼ばれる平面的で独特な絵柄も相まって、一度見ると忘れられないインパクトがあります。今の少年少女は知らないかもしれませんが、絵柄もストーリーも忠実にアニメ化もされており、こちらも非常にいい出来です。 ただ、僕の印象では「パタリロ!」は第17巻辺りから物語性が薄れるというか、パタリロの毒が強くなりすぎてくると言うか、その辺で違和感を感じて脱落しました。45巻や60巻なども散発的で買って読んだこともありますが、やはり初期に比べると苦味が増してきている気がします。どちらにしても、79巻も刊行されていること自体、凄いことだと思いますが。 僕の好きな話は初期に限られますが「化学騒動」や「パタリロ8世と10世」、「旅立てジャック」などでしょうか。いつもの調子で大真面目に語っていますが、要はいい意味のアホ漫画ですので、肩の力を抜いて、ダラダラ読むのが正しい接し方と言えるでしょう。そして、パタリロのクックロビン音頭が出たら、心の中でバンコランと一緒に踊るのが正しい読書スタイルです。 ちなみに同じ作者の「妖怪始末人トラウマ」や「ラシャーヌ」などもお薦めです。でも、嫌いな人は1Pも受け付けないと思われるであろうこの作品、皆さんはどうでしょうか。 <パタリロ! (1)>AMAZON 読書ノート評価:70点(ベタなギャグが好きな人なら) 短評:あと、僕のギャグベースはさだまさしのMCや鳥山明、ダウンタンやいがらしみきおの漫画など、自分で書いていて「この人の冗談はできれば聞きたくない」と思えるようなミックス具合です。冗談を言うのは大好きですが……。 派手なアクション、地味なドラマ精緻な画力とドラマティックなストーリー、魅力的な登場人物で、他のファンタジーとは一線を画すベルセルクの最新刊です。31巻が出るのはもうちょっと先だと思っていたのですが、本屋で見かけて即購入しました。現在、僕が続編が出たら即買いする漫画の一つです。 最新刊では、主人公のガッツが表題どおりベルセルク(狂戦士)化して戦闘するシーンをメインに(というかそれだけ)描かれています。迫力もあるし、面白くもあるのですが、誤解を恐れずに書けばドラマ性が皆無です。もちろん、ガッツの葛藤や仲間との絆も描かれますが、それはあくまでも添え物で、メインはアクションです。 僕は大いに不満でした。例えて言うなら、ウルトラマンの変身した後のシーンばかりが続いているような物です。アクションを売りにした漫画であっても、それを支える太いストーリーは不可欠だと思ってます。そういう意味では、最近のベルセルクはどんどん大味になっている気がします。また、<蝕>後に展開してた一話完結型のような工夫も感じられないのが残念です。 長編ファンタジーですので、単巻では評価できませんが、ファンはもう一度あのヒリヒリする緊張感を味わいたいと思っているはずです。僕には、外伝的ストーリーを作者が楽しんでいるように思えるのですが……。それは実は、三浦氏がリスペクトしている(対談で影響を受けたと公言している)小説家・栗本薫氏のスタイルに似てきている気もします。 恐らく、ファンにとっては当面悩ましい展開が続くでしょう。 <ベルセルク(31)>amazon 読書ノート評価:60点 短評:正確に言うとドラマは最初だけです。どうなることやら。 (短信コーナー) <本の雑談> 京極氏の新刊、ちびちび読んでいるので一向に進みません。というか300P読んでもまだ500Pあるんですよね。普通の3~4倍の文章量です。片手間に再読した「武装島田倉庫」はやはり最高に面白い。いろいろ発見も有りました。カニムカデ最高です。 <アクセス数> 余り気にしてないのですが、たまに見ると結構興味深いです。ちなみに平均12~14名の訪問者で、40ビューくらいでしょうか。最高で30人、90Hitくらいでした。多いのか少ないのか分かりませんが、いつもご覧頂いている方はありがとうございます(ロボットがトラックバックを貼っている分も結構あると思います)。少しでも役に立てるような紹介が出来ればと思います。ただ、検索ワードの一位が「とんち番長」だったのは解せません。世間で人気なんでしょうか。 <新コーナー> 未だに再開前にちょこっと書いていたゲーム関連で検索があるので、ゲームの紹介を再開したものかどうか悩んでます。読書一本でいきたい気もするのですが、ゲームをやっているのも事実であり……。別ブログという案もあるのですが、よろしければ、ご意見お寄せ下さい。 <奇妙>と戯れる楽しさ突然ですが、皆さんは妖怪が好きですか? 僕は子どもの頃から大好きで、水木しげる氏の妖怪図鑑を中心に、怪談系、民話系、奇譚系など様々な物語を読んでました。その後、しばらくは疎遠でしたが、京極夏彦氏の京極堂シリーズで「日本人は理解できない自然現象を妖怪として認知してきた」という説に触れ、その懐の深い文化的背景に感銘を受けた次第です。 そういう訳で、日本人は、抽象的な概念で遊ぶことが好きだと聞き、そういえば、外国の魔物はモンスターが多いのに対し、日本の妖怪は、害の無いものや奇妙なだけのものも多いと思いました。「ゲゲゲの鬼太郎」で日本に攻めてくる妖怪も、吸血鬼や狼男や悪魔だった気がします。これは、キリスト教的な一神教影響が大きいんでしょうね。 前置きが長くなりましたが、この「蟲師」シリーズは、そういった曖昧な不思議感を表現できている数少ない漫画だと思います。ともすると、妖怪ハンター対妖怪、という構図に陥りがちな漫画界において、稀有な存在で、それが根強い支持につながっているのでしょう。 第5巻を取り上げたのは、これまで以上に「面白哀しい」話が多く、眼に住み着く<蟲>の話や、画家と土着の<蟲>との奇妙な関わり、冷たい炎に関する奇妙な話など、どれをとっても興味深いものばかりです。少年漫画的な盛り上がりやオチ(「うしおととら」のような)を期待すると肩透かしを食らいますが、淡い画風も相まって、非常に味わい深い作品になっています。手元に全部置いて、夜更けに時々読み返したいなと思っています。 <蟲師 (5)>amazon 読書ノート評価:70点 短評:ちなみにアフタヌーン掲載の為、一年で1冊しか出てません。追いついたら先が長そうです。 <短信コーナー> (ゲーム通信) ここ数日は、すっかりゲーム(GBAのリズム天国)にハマって読書が停止していました(子どものプール熱がうつったせいもあります)。リズム天国は、初めてファミコンで遊んだ時のような初期衝動満載のゲームで、読書の合間にもお薦めです。 (本の雑談) 冒頭で紹介した、京極堂シリーズの最新作「邪魅の雫」が9月26日に発売決定! 前回の「陰摩羅鬼の瑕」から、3年待ったので非常に楽しみです。手に入り次第レビュー予定です。 お久しぶりですとんち番長約15年前に一部で熱狂的なファンを生んだ「サルでも描けるまんが教室」。漫画家志望の二人の栄枯盛衰を描くストーリーに、漫画入門書としての知識を結合させ、さらにメタフィクション的に現実と虚構をクロスオーバーさせながら、「とにかく面白いと思うことは全部描く」という方針で、一粒で2度も3度も美味しい内容になっています。その為、密度が異常に高く、それがこの値段(1680円)にもつながっています。 まず、メインストーリーは、相原コージ &竹熊健太郎の両氏が自らをモデルにマンガをゼロから始め、ヒット作を飛ばし、やがて飽きられ没落する下りが描かれています。圧巻は、竹熊氏の膨大なマンガ知識に裏付けられた薀蓄の数々。ギャグを装いながら、結構鋭くマンガの本質をえぐっており、それほど体系的ではないにしろ、ある種のマンガの真実が語られています。 前半は二人が色々な漫画の形式を分析・アレンジ(少女マンガの描き方・風刺漫画の描き方など)する形で進行し、後半は、実際に二人が「ウケる要素」を実践した「とんち番長」という作品を軸に、ストーリーが展開します。 この「とんち番長」がかなりとんでもない代物で、これ自身が少年漫画の壮大なパロディであり、さらに「少年漫画のヒットから打ち切りまで」の連載マンガの裏側のパロディでもあります。二人がこの作品をヒットさせる為に七転八倒する姿は凄まじいものがあり、一生トラウマになりかねないラストにつながります。これは文字では表現できないので、ぜひ一度読んでみてください。その恐ろしいまでの執念にひっくり返りそうになります。この辺、当時のお二人も同じような精神状態に陥っていたのではないかと思ってます。 21世紀愛蔵版ということで、追加記事も充実。一時期竹熊氏のブログたけくまメモで話題になった「萌え」をテーマにした書下ろしの新作「サルまん」など、見所満載です。この作品の影響力は大きく、「サルでも~」というフレーズは一般に定着しましたし、「強さのインフレ」「イヤボーンの法則」など、今も語られている定義が次々生み出されています。個人的に「まんが版条例のできるまで」が最高です(下巻収録)。 かつて「サルまん」を読まれた方もそうでない方も、15年ぶりのとんち番長との再会にどっぷりはまってみてはどうでしょうか。 <サルまん 21世紀愛蔵版 上>amazon <サルまん 21世紀愛蔵版 下>amazon 読書ノート評価:80点 短評:リアルタイムで読んだのが中学生の時の友人宅。あの時、僕と友人も竹熊&相原のようだった……。 心地よい不思議さ何気なく手に取ったこの「蟲師」ですが、一昔前の日本の村の情景と民話的な不思議譚、怪奇譚が結びついたような極めて独特の雰囲気があり、想像以上に味わい深い作風でした。人間に害をなしたり、不思議な現象を起こす原因として、また、生命の源としての「蟲」という概念が下敷きになっており、現実と虚構の世界をフワフワと漂う心地よさがあります。 僕らの世代では誰もが観ていた「まんが日本昔ばなし」ですが(今も再放送されています)、その話のバリエーションの中に、怪奇現象を扱っているが、どちらかといえば怖いというより悲しいといった作品がありました。詳しくは忘れてしまいましたが、何とかの淵とか、何とかの谷とか、最後はひっそりとした淵が画面に映ってフェードアウトする……文字では上手く書けませんが、あの寂寥感が蟲師で再び味わえました。 最近の漫画は、「受ける方程式」が確立していて、ヒットしている漫画は軒並みそれに乗っ取っているように思うのですが、そういうメジャーな方程式を使わず、古式ゆかしい昔話の方程式が使われているように思います。それが非常に新鮮で、独自の世界観を生み出しているのではないでしょうか。 グロテスクな話もありますが、決して過剰ではない。かといって、退屈でもない。時に物語の底が抜けるように、深遠な世界観も垣間見える……久しぶりに気に入った漫画ですので、3巻まで一気に読みました。週末までには、現在刊行されている7巻まで読んでしまいような勢いです。 <蟲師 (1)>amazon 読書ノート評価:72点 短評:昔話ファンならきっと気に入るはずです。ぼうや~よいこだ~♪ フルコースがラーメンに……いつも基本的にネタバレなしという方針で感想を書いていますが、今回は何を書いてもネタバレになると思うので、単行本を追っている方は、77巻を読まれてから、こちらをご覧下さい。と、いうのも僕自身、「はじめの一歩」だけは、先の展開を自分で読みたいと思っているからです。それぐらい楽しみにしているシリーズです。 さて、前巻の展開はなかなかにショックでしたが、今回は幾分立ち直っています。立ち直るというか、まさかここで試合になるとは思いませんでした。しかも、対戦相手があの男ですか。いつもこの意外性と77巻という長編性を生かした展開にワクワクします。ハンマーナオの再登場と似た驚きと言ったら、ファンの方はピンと来られるかもしれません。しかも、かなり意味深なチョイスです。 とはいえ、2度ほど読み返して見て思うことは、続きが気になって仕方ないのは確かですが、一方で、「本来のあのカードなら、もっと面白かったはず」という気持ちが大きいことは否定できません。それがタイトルの「フルコースからラーメンに」の意味ですが、メインディッシュはまだまだ先と言うことでしょうか。 ただ、やはり主役が中心に座ると物語の安定感が違います。サブキャラも魅力的な「はじめの一歩」ですが、願わくば、しばらく「無冠の帝王」編を展開して欲しいですね。また、今回とは関係ないですが、鷹村の例の目のエピソードは今後どこかで活きてくるのでしょうか。そろそろ、クサイと思っていますが、どうでしょう。 <はじめの一歩77>amazon 読書ノート評価:75点 短評:それにしても表紙のキャラクターが気になります。この禿頭は誰ですか!? 次のライバル? だとすれば、今回の試合も短め? 色々と深読みしてしまいます。あと、青木の相手が、パダワン・ヨーダって……。 < 前のページ次のページ >
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