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新旧小説とコミック・ゲームのレビュー。参考点数付。
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バカ姉弟(5)/安達哲(980円・ヤンマガKCデラックス)
バカって幸せ? 

好きなように生きて誰も傷つけない。他人に気を使わないけど、無視したりもしない。人生を深く考えさせられるが、説教はしない。東京の巣鴨に住んでいるのに、なかなか会えない。でも、突然隣に座っていたりするバカ姉弟。実にキュートだ。

感動とはちょっと違う
バカ姉弟は、東京・巣鴨に住む天真爛漫な幼児二人のシュールな日常を、ジンセイの含蓄たっぷりに描くギャグ漫画。ちょっと懐かしさを感じさせる画風に読めないストーリー、可愛いとも微妙に違う、この不思議な作風。一度読んだら誰もが忘れられ無くなると思います。5巻のラストは、何気なく感動させられるのですが、よく考えると何か違う。確かに心動かされたけど……感じているのは、憧れ!?

それは自由
通常は4ページで1エピソードになっており、ほとんど4コママンガのノリ。何気なく、町の人たちが「あらバカ姉弟、元気?」なんて気軽に声をかけているのが素敵です。二人の両親は海外に居て家には不在ですが、お金はあるので飲み屋で豪遊し、高級ホテルに泊まる。でも、やたらと庶民的だったりもする。思うに、思ったとおりに生きられない大人たちは、この二人に真の「自由」を映しているのではないでしょうか。僕が感じたのも何ものにも縛られない二人に対する憧れのような気がします。

ネタは幅広い
この作品、笑いのネタとなっているものが非常に幅広い。例えば、おねいが麗子微笑というギャグを披露するシーンがあるのですが、もとは大正生まれの洋画家・岸田劉生の作品で、強烈なインパクトがあります。僕もそういえば、美術の教科書で見たような気もします。他にもカモメのジョナサンや漫画「AKIRA」が出てきたり、元ネタを探るのも楽しいです。

二人のゆくえ
非常にイノセントな展開をする漫画ですが、全編に共通するあるサスペンスがあります。それは、「姉弟は両親に会えるか?」というものです。この両親は常に謎の人です。しかし、この5巻では衝撃の展開が。そこは読んでのお楽しみですが、実はこれで完結か? と思わされる展開なのです。ところが、ヤングマガジンでは連載が再開された模様! 続きが非常に気になりますが、とりあえず、皆さんもバカ姉弟に出会って幸せになってください。

バカ姉弟(5)>AMAZON
読書ノート評価:85点
短評:僕の好きなエピソードは、怪しい訪問販売のお兄さんと海に行くエピソードと、バカ姉弟のお土産のヘルメットをかぶっているお爺さんお婆さんのシーン。「ぼのぼの」にも通じる不思議な魅力をぜひ。
by kyura130 | 2007-05-23 21:13 | コミック
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