|
新旧小説とコミック・ゲームのレビュー。参考点数付。
by kyura130 カテゴリ
全体小説/読物 コミック ファミコン ノンフィクション 雑談 ゲーム 映画 未分類 お気に入りブログ
以前の記事
2008年 03月2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 03月 2005年 02月 最新のコメント
最新のトラックバック
ライフログ
ネームカード
おすすめキーワード(PR)
ファン
|
人類が滅亡する時、あなたは?前回の更新から中6日開いたのは、この小説が中々手ごわかったからです。重いテーマ、淡々とした描写、少し古く読みづらい訳文、ページ当たりの密度の高さなど、久しぶりに歯ごたえのある内容でした。 僕は、世界が破滅するようなテーマを扱った物語が好きで、よくとは言いませんが、そういった映画を観たり、小説を読みます。この「渚にて」も、核戦争によって人類が死滅するというストーリーです。ただ、直接破壊されるのではなく、大量の放射性物質によって、病死するというところがミソです。オーストラリアに残された人々が、やがて来る破滅に怯えながら、精一杯日常生活を送る様子が描かれています。 他の作品と比べると、有名な絵本「風が吹くとき」に近い感じでしょうか。また、癌など不治の病に冒された物語とも共通するプロットで、日常生活が、普通であればあるほど、ラストが悲哀を持って迫ってくるタイプです。 読後、大きく感動はしませんでしたが、独特の息苦しさはありました。人類の過ちによって、未来がなくなるということについて、しみじみと嫌悪感が湧き上がってきました。ただ、SF作品にこう言うのもなんですが、リアリティが今ひとつで、あえて描写を避けたのでしょうか、現実はもっと激しいパニックになるのではないかと思います。 そして、決定的な違和感は、作者にとって、核による破滅は、他所から跳ね返ってくるものだということです。我々日本人にとって、核の破滅は、もっと直接的なものでした。惨禍を描写するだけではメッセージは伝わりませんが、登場人物が当事者ではないという弱さ、それがちょっと不満を感じる点です。 とはいえ、人類の最後の日、自分は何をしようかと、考え込んでしまいました。この小説通りの未来が来ない可能性が100%ないとはいえない、そんな日曜日に。 <渚にて―人類最後の日>amazon 読書ノート評価:55点 短評:ちなみに、前回紹介した「居眠り磐音」シリーズと密度を比べると、 ・渚にて<約44文字×19行×407ページ = 約340,000文字> ・居眠り<約35文字×16行×365ページ = 約204,400文字> と、約1.7倍の読書量でした。 by kyura130 | 2006-08-27 17:26 | 小説/読物
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||