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新旧小説とコミック・ゲームのレビュー。参考点数付。
by kyura130 カテゴリ
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時代劇を愛する遺伝子剣を構えると、まるで眠っているような空気が流れる、しかし、滅法強いという、通称“居眠り磐音”を主人公に、派手な立ち回りと江戸の風俗が楽しめるシリーズ第2弾です。前作「陽炎ノ辻」が中々楽しめたので、さっそく続きを読んでみました。 変な例えですが、ジャンプなど週刊誌で新人の読み切りが書かれ、評判が良かったので、週間連載になったような感じ、に近い感じでしょうか。小さな完結したストーリーを連続させつつ、長編としての伏線も散りばめられているという構成になっています。 僕がこのシリーズが秀逸だと思うのは、一つひとつのシークエンスが面白いのも勿論ですが、何でもない日常生活が非常に魅力的に描かれていることです。僕の経験では、例の「必殺仕事人」の中村主水の剣客シーンと対を成す、“ダメ亭主ぶり”が描かれているシーンが一番近いと思います。先日紹介した「われら九人の戦鬼」の主人公・多門夜八郎は徹頭徹尾ハードボイルドでしたが、こちらは、まさに、別の顔を持つ「中村主水」タイプです。少年に向かって敬語を使い、義理を欠かさないところなど、特に好きですね。 こういう風に書いていて、やはり僕も日本人で、感覚のどこかで、時代劇の雰囲気を愛しているんだなぁ、と思いました。江戸ユートピア思想というのでしょうか、決して、江戸時代は楽園ではなかったと思うんですが、現代にはない時間の流れに憧れを感じます。そして、この小説は、そういう雰囲気を感じられるので、のんびり読書にお薦めです。今後もゆっくりシリーズを追いたいと思います。 <寒雷ノ坂―居眠り磐音江戸双紙>amazon 読書ノート評価:65点 短評:ウナギ裂き職人としての腕も上がっているのが、密かにツボでした。 by kyura130 | 2006-08-21 20:35 | 小説/読物
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